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プロへの道のり

~国ごとの特色について ⑥ドイツ~

ドイツのバレエ団

 

スペインのカンパニーから、ダンサーとしての生活を支えられる、社会保障と給与体系のしっかりしたドイツのカンパニーにオーディションに行き、運良く受かりました。劇場専属のオーケストラメンバーと常任指揮者、オペラシンガー、演劇役者、舞台制作スタッフ、衣裳部、メイクスタッフが常駐する大集団社会が普通に機能していることは、驚きでした。運営規模が市立、州立、国立スケールでないと支え切れない年間予算が組まれていることも、後に、日本のバレエ団の舞台に立つことになった時、すざましい落差となって体感しました。

2年間、バレエシーズンの公演のみならず、オペラ、オペレッタ、ミュージカルにも毎回のように出演しました。ダンスシーンには、振付家によるバレエやダンスの場面振付が年間何度もあり、興味深々の体験をしました。ドイツには数多くのオペラ劇場があり、バレエカンパニーが付属しています。ドイツは、バレエスクールの設立が遅く、バレエ団の団員獲得の必要性から、隣国のみならず、北米、南米からのダンサーもオーディションに来ていました。各バレエシーズンの合間と夏休みには、有給休暇があり、それを利用して随分、様々なカンパニーを訪ねてオーディションをしました。

 

ドイツの観客は、ワーグナーに代表されるドイツオペラに対する関心に比べて、バレエには、かなり後進的な反応でした。ベルリン、ミュンヘン、シュツットガルト、ハンブルク、デュッセルドルフ等でバレエが独立して公演を成立させるに至るには、オペラとオーケストラに比較すると時間的な遅れが長かったです。

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