有明ニューシティーバレエスクールプロフェッショナルコース |
怪我は、避けて通りたい事態の筆頭に挙げられます。軽い捻挫から骨折まで、注意は、していても、繰り返し練習する内に、あるいは、新たなステップの習得の過程で、身体の強度や持久力を超える事態に遭遇する危険をダンサーもアスリートも抱えています。身体全体、もしくは、部分的疲労に加え、心理的なストレス、その他の要因が注意力を低下させている時に怪我は起こりやすいので、自分の体調に日頃から留意する習慣を身につけたいです。
身体の発する危険信号「痛み」「極度の疲労」は、レッスン前に担当講師にお伝えください。
怪我をしてしまった時、外科医は、治療と並行して「安静」を勧めます。私は、患部の安静が必要と信じますが、その他の動かせる身体は、可能なトレーニングを継続すべき、と常に思っています。
手足の怪我で、身体の全面的な休養に入ると、復帰までの時間が治癒期間の倍かかります。日頃、充分な強化時間の取れない、ボディ、体幹、上体の使い方、トレーニングに工夫を加えて向き合える機会です。
怪我をして、日々のレッスンで、身体のどの部分に力のポイントを置き、余計な筋肉の力を抜くか分かることがしばしばあります。踊りの中で、精神は常に目覚めて、神経回路は、高速で身体のバランスと動きをコントロールしています。筋肉だけは、必要な動きに対して必要なパワーとそれぞれの部分の連係が適切に出来ず、イメージ通りに動けないことが、生徒時代とプロフェッショナルの経験が浅い時期に頻繁に起こります。
怪我に関しては、幸いなことに、日本には東洋医学を専門にした治療院も多くあります。西洋医学の外科的治療に加えて、怪我の治癒に貢献できると思います。