有明バレエスクール プロコース

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プロへの道のり

~国ごとの特色について ⑦ポルトガル~

首都リスボンには、国立バレエ団とバレエ学校コンセルバトリオ、世界最先端のコンテンポラリー作家を招いて斬新な作品を公演する、財団バレエがありました。ドイツでの3年目の契約を結び、夏休みに、リスボンにある財団バレエの遠征公演のリハーサルを見に、海岸のリゾート地を訪れ、バレエ団のディレクターにオーディションを受けさせてもらいました。丁度、ソリストの欠員が出て即、契約を取り付けられました。春夏秋冬が日本と似ていて、3年間も滞在する理由になりました。鎖国前からの交流は、オランダからの医学と並び、鉄砲その他文化的な収穫のあった国でもあり、カステラ、テンプラなどの名称がポルトガル語であることは、意外と知られていません。

NDT作品や、ニューヨークで初演された作品のレパートリーをシーズンごとに、振付家とリハーサルを重ねる体験は、今もワクワクする体験でした。

クラシックバレエが、未だ一般の観客に受け入れられていない国で、コンテンポラリーは、難しい状況がありました。クラシック音楽がポピュラーなのに反し、現代音楽が受け入れられるには、長い年月の時間的試練が必要なように、コンテンポラリー受難期に最先端は、バレエ団の自己満足的側面がありました。しかしながら、バレエ団のダンサーたちは、観客とは無関係に、得難い体験を給料をいただきながらしてしました。

その後10年もしないうちに、ヨーロッパや北米のメジャーなバレエカンパニーは、コンテンポラリー作品をバレエ団公演の重要なウエイトを占めるよう構成し始めたのは、興味深いです。

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